その点、Webサイトからやってくるお客様は、『注目する』という初期段階を終了している、つまり興味・関心があるからこそ検索し、Webサイトを訪れているわけで、当然、下の図のように最終ステップまでの距離は従来メディアよりも短くなり、初めて会うお客様の成約効率が、論理的にはアップします。

　しかし問題はここからです。検索で目的のサイトにたどりつけるようになっても、現実には、たどりついたほとんどのWebサイトには『チラシ』や『図面』のような情報しかなく、本当に自分のイメージにその物件が合致しているのかわかりません。それがわかるのは、人が動き回り物件を案内してもらった後だけ・・・という仕組みになっています。

　まさしくこれが、不動産業というサービス産業が生産性を上げられない大きな理由です。消費者は、現地に案内してもらわなければ商品の評価すら出来ない。一方のお店側も、アタリかハズレか、現地に案内しないと分からない、という非効率の中にあります。今も先輩たちの行なってきた習慣に従い、日常の業務で「いっぱい、いっぱい」になってしまい、新しいことが出来ない構造問題といえます。数十年と同じ仕事のやり方を続け、生産性を上げられない業界の大きな問題の1つであり、業界自身が「目の覚めるような新しい価値」を提供できない一因となっているといっても過言ではありません。

「何か」をやめることで「何か」が始まる。 「新しい行動」は「富の源泉」なのです。   　『ロケーション・プロセッサ』が作り出す『体験型Webサイト』は、お客様自身が、『来店する前に自分の欲求に合致するかどうか、あらかた確認できる』　というサービスを構築できます。

　『ロケーション・プロセッサ』が作り出す『体験型Webサイト』は、『興味・関心』から『欲求』のステップまでのお客様をフィルタリングし、『確実な意志を持つお客様だけに営業注力する』ことを可能にし、あなたの会社が今後、成長するために欠かせない新しい「何か」を始めるために必要な時間そのものを創出できます。

　お客様が購入に際して抱える本質的な問題等に、あらかじめ、あるいは、いっしょになって解決にあたるという、今まで手薄だった次の新しい一手を打つことを可能にします。

　『ロケーション・プロセッサ』は、お客様と店舗側両者のムリ・ムダ・ムラを省き、お客様とつながる距離を最短化し、新時代へ向けて、今の事業を『再構築』し『新しい結合』を生み出すためのチャレンジを可能にする基盤を提供します。

「AISAS理論」のモデルで説明する、「ロケプロ体験型Webサイト」の優位性

　上述した構造を、次に「AISAS」理論で、Web時代の視点としてとらえ直してみます。

　下図には、新聞広告や折込チラシなどのマス媒体を経由したり、看板やポスティングなどのプロモーション媒体などを経由して集められた消費者の『注目』や『興味・関心』を、『検索』というクロスポイントに集約して『購買行動』へと導き、さらに、その後のクチコミ・評判をネットワークで拡大循環させてゆく、Web時代のマーケティング原理が表されています。

　しかし、このモデルにおいても最終的に問題となるのは『検索後』です。ヒットしたWebサイトを、いかに長く見てもらって来店動機につなげるか、という課題に突き当たります。

これが現在、まさしくWebサイトが抱える問題です。掲載されている物件の情報内容が、『チラシ』や『図面』のようなデータがほとんどでは、本来の文脈性としての『味』が伝わりません。アクセス数はかせいでも、滞在時間をかせぐことにはつながっていないのです。それは、『検索』が普及し、その量が増えれば増えるほど『味気ない』データは、ユーザーから『無視』される現象として顕在化してゆきます。

リアルの物件を、実際に人間が体を動かして見て歩いた場合に、そのひと自身が体験するもの…それは、五感に降りそそぐ、豊かな情報としての『文脈性』です。そして、人間の『脳』は、この『文脈性』にふれると勝手に反応すると脳科学では言われています。   　現在のWebサイトが、依然としてチラシや図面、あるいは定形のフォーマットに収められた『形』にとどまるならば、残念ですが、それを見慣れた人の『脳』は反応しようがありません。せっかくWebサイトにアクセスしても、『無視される・迷う・ためらう・移り気する・忘れる』対象となり、ユーザーは、より『感じられる』Webサイトに移動し始めます。   　そうです、今のWebサイトには、新しい『文脈性』が必要なのです。

　私たち人類が初めて手にした『検索』が、厳然たる『社会インフラ』として確立した今日、次なるフロンティアは、『いかに検索で見つけてもらうか？』というSEO効果だけの視点から、『いかに目が肥えたユーザーに長く見てもらえるか？』という次の新しいステージに焦点を移さねばなりません。

　さあ、ロケーション・プロセッサで、Webという『あちら側』に、あなたの会社の、『新しい営業フロンティア』を建設しましょう！　これからのWeb、次に打つ手は、これしかないのです。